住まいづくりの知恵と技術の伝承
いともくの住まいは、たくさんの「人の手」がつくります。その手のどれもが、いともくの誇りです。
いともくの住まいづくりは、まずは森の木を伐採するところから始まります。
十分に育った森の木を、住まいづくりに使える大きさに育った森の木を、順番に伐採していくのですが、木を選んだり伐採したりといった作業には、熟練の技が必要です。
未来の森の姿を明確に思い描きながら、そのために今どの木を伐採すべきかを考え、選木します。
ただ大きくなったもの順に、どの木からでもいいって訳じゃないんです。
そして、いざ伐採となれば、木を傷つけないように、また周囲の木にも傷をつけないように、伐採の方向を定め、的確に倒す必要がありますが、自分たちの安全を確保しながら作業をこなすためには、何年もの鍛錬が必要です。
いともくでは、この伐採の様子をご覧頂ける森林ツアーなども開催していますが、その迫力に皆さん驚かれます。普段は森の中で人しれず、黙々と仕事をしている伐採の技術者の格好良さをお見せできる良い機会だとおもっています。
森で育った丸い木から、四角い柱や梁をつくる技術
そんな風に伐採された木を、今度は四角く製材していきますが、この製材をきちんとこなすためには、何年もの修業が必要です。
丸い木をただ四角に形を整えれば良いという訳ではなく、木のくせや曲がり、節の位置などを考えながら、一番美しく欠点の少ない柱や梁をつくるために、考え、見極め、刃を通す必要があるからです。
木の良さや艶、質は、製材の仕方で随分違ってしまうので、どんな立派な木でも、この製材のよしあしで、その後の木材の価値が左右されてしまいます。
森で、たくさんの人が手間暇をかけて、何十年も育ててきた木を、無駄なく一番良い形で使うためにも、「製材」はとても重要な仕事です。
いろんな知識と知恵が必要な設計という技術
きちんと製材されて、十分に木の良さが引き出された柱や梁を、住まいづくりに効率的に活用し、住まいへと組み上げるためには、設計という技術が必要です。
住まいの命となる木組み(=構造)のこと、ご家族のご希望や土地のこと、工事費用のこと・・・一つの住まいづくりに必要となる知識や情報は膨大な量になります。
それらを一つ一つ検討しながら、それぞれの事柄について折り合いをつけながら、一つのプランへとまとめ上げる必要があります。
まるで、一つの大きな難しいパズルを完成させるように、根気よく、粘り強く考え抜く力が必要です。
そんな作業を通じて初めて、ある家族のためだけの、唯一の住まいが形づくられます。
住まいをつくりあげる匠たちの高い技術
そして、練りに練って出来上がったプランを落とし込んだ、詳細な図面に基づいて、実際に住まいをつくりあげていきます。
基礎に桧の土台をしいて、大きな柱や梁を組み上げて住まいの命である構造を固め、瓦を葺いて屋根をつくり、竹を編んで土を塗って壁にして、電気やガス、水道などのライフラインを整えて・・・と、住まいづくりをするには、何十人もの職人の巧みの技が必要です。
いともくの建築現場では、それぞれの職人さんが阿吽の呼吸でつながりあい、高め合いながら、活気に満ちた仕事をしています。
彼らの高い技術は、そばで見ているだけで、清々しく楽しいものがあります。
森から建築現場まで・・・関わる一人一人の技が、きちんと積み重なって初めて、いともくの住まいは完成するのです。
素材の良さを生かした「当たり前の住まいづくり」を・・・
でも・・・いともくでは当たり前のこんな住まいづくりは、今では「特別」で「珍しいもの」になってしまいました。人の手仕事を極力はぶいた、工場製品のような住まいが一般的な日本の家になってしまったからです。
でも、人の手には、自然の素材を生かす技や、その場その場に即応できるしなやかさがあります。
いともくの住まいづくりでは、木や土などの自然素材をふんだんに使うので、人の手仕事が、受け継がれて来た昔ながらの技がとても大切です。
自然素材には個性がありますが、その個性を生かして初めて、素晴らしい持ち味を発揮してくれます。
そのために必要なのが、確かな「技術」です。
一度失われてしまったら、簡単には取り戻せない、長年受け継がれて来た「技術」。幸いにも日本には、世界に誇る伝統技術がたくさんあり、住まいづくりに生きている技術もまだまだたくさんあります。
「当たり前の住まいづくり」を、これからずっと続けていくためにも、身近な素材を生かした住まいづくりを次世代へと残していくためにも、いともくでは「人の手仕事」や「伝統技術」を大切にした住まいづくりをしていきたいと思っています。
職人さんの手のぬくもりと、想いの詰まったあたたかな住まいだからこそ、安全に暮らして頂けるのだと考えています。
いともくがあなたのためにつくるのは、そんな住まいです。

